【詩】少し欠けたアイス
その年で初めて蝉が鳴いた、
夏のとある日。
陽も落ちて暗闇に覆われた暑い夜に
僕の左手に確かに感じる
君の手のひらの温もり。
ふらりと入ったコンビニで
ひんやりと冷たいアイスを買って、
店内にあるテーブル席で
二人で頬張った。
「雨が降るといけないからもう帰る?」
店を出て、少し欠けたアイスを
食べながら家に帰ってきたね。
何気ない日常の些細なことでも
君のおかげで
大切な思い出になってる。
僕は君と一緒にいる時間1秒1秒が幸せで楽しいよ。